玉虫厨子2020年05月21日

 
 法隆寺の寺伝で、推古天皇が拝んだと伝承される「玉虫厨子」の左右には、左に「捨身飼虎」図が、右に「施身聞偈」図が描かれています。
これが詳細な復元図です。

母子の虎が飢餓のため死に瀕しているのを憐れみ、崖から身を投じて餌食となる釈迦。

人肉を食する羅刹に偈を授かり、岸壁、樹木に書き写し、投身する釈迦。手を差し延べているのは帝釈天です。

中大兄皇子つまり聖徳太子の子孫の悲劇を暗示する図だそうですが、すると推古天皇では時代が合わないですね。
金光明経と大般涅槃経からの出拠とあります。

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